構造接着・精密接着シンポジウムのご案内


オンサイト開催

2024年度「第33回 構造接着・精密接着シンポジウム」

~異分野での構造接着の動向と今後の展開~

 


 2024年度の日本接着学会 構造接着・精密接着研究会のシンポジウムは対面方式および関西地域での開催を予定しております。接着はつなげる/つながる学問・技術であり、様々な産業分野で活用され、かつ異分野でのつながり(情報交換)が期待できます。本年度は「異分野での構造接着の動向と今後の展開」と題して航空、船舶、自動車、建築等、産業機器等の構造接着に関わる異分野各1名の接着接合を先導する先生方にご講演を行っていただきたく考えております。ご講演だけでなくパネルディスカッションの時間も設け、ご講演の先生方にはパネラーとして接着接合の各分野での課題とその解決策、どのような計測や分析があればうれしい等の学術機関への提案や期待について活発な議論をしていただきたく考えております。開催場所も、前回とは異なり多くの方が参加できる大きな場所を準備しております。ぜひ1年に1回のシンポジウムですので、多くの方に対面参加いただき、様々な分野の方とつながる(情報交換できる)ことを期待しております。

 

 

■主催 (一社)日本接着学会 構造接着・精密接着研究会

■協賛 (公社)自動車技術会、(一社)色材協会、日本接着剤工業会、(一社)エポキシ樹脂技術協会、(公社)高分子学会、(公社)精密工学会、(一社)日本航空宇宙学会、日本電子材料技術協会、(一社)日本レオロジー学会、(公社)日本材料学会、日本信頼性学会、(一社)日本複合材料学会、(一社)溶接学会、(一社)強化プラスチック協会、(一社)日本機械学会、(一財)舟艇協会、(公社)日本包装技術協会、(一社)プラスチック成形加工学会、(一社)日本塑性加工学会、(国研)産業技術総合研究所、(国研)物質・材料研究機構、(一社)電気学会、(公社)日本化学会

■後援  日本包装学会

 

■開催日時:2024年11月26日(火)9:50~17:15(予定)

形式:会場開催

■会場:大阪公立大学 I-siteなんば (大阪・なんば)

https://www.omu.ac.jp/isite/access/

 

■テーマ:異分野での構造接着の動向と今後の展開

 「異分野での構造接着の動向と今後の展開」をテーマに、建築、自動車、造船、航空、産業機器などそれぞれの各分野において、構造接着の適用を先導する先生方にご登壇いただき、最先端の接着技術や課題などを講演いただき、後半では、ご登壇いただいた先生方をパネリストとしてお迎えしたパネルディスカッションを計画しております。対面ならではの臨場感のある企画をご用意する予定にしております。

 

■プログラム:

  9:50~10:00  開会挨拶

10:00~11:00  講演1:「コア接着積層技術の歴史と課題」

        コネクトオール株式会社 神山 誠也 氏

脱炭素化社会の実現が求められるなか、電力使用の半分以上がモータ駆動で消費されているといわれ、モータの高効率化が求められています。一方、モータの損失には、鉄損、銅損、機械的損失等がありますが、その鉄損を抑制する技術として、コア積層技術のひとつ、接着接合による積層技術が注目されています。コア積層技術のメインであるカシメ積層や溶接積層に対して、未だ市民権を得ていないコア接着積層技術の面白さと難しさを、その歴史と課題を通じて紹介します。

 

11:00~12:00  講演2:「将来の自動車と接着剤-期待と課題-」

                                    金沢工業大学  影山 裕史 氏

自動車は100年に1度の大変革期。カーボンニュートラルやCASE(connectivity、autonomous、shared、electric)を基調としたクルマづくりが始まっている。近い将来、活性化したスマートシティ内外の陸海空を多目的のスマートモビリティが所狭しと飛び交っているのが目に浮かぶ。そのスマートモビリティを予想しながら被着体の動向を推察し、企業時代のCFRPボデー開発や学に入って参画した国プロで得た知見等をもと、接着剤のあるべき姿や期待と課題について議論してみたい。

 

12:00~12:50  昼休み

 

12:50~13:50  講演3:「航空機構造に求められる接着技術」

        三菱重工業株式会社 長谷川 剛一 氏

航空機における接着適用の歴史を振り返るところから始め、現在の適用状況を紹介する。その後、航空機複合材部品の構造接着を主な対象として、適用される技術の概要を説明する。続いて、認証ルールによる適用制限と、その緩和に向けた業界の動向、特に先行する欧米での研究開発状況について紹介する。最後に、当該技術分野に対するニーズ、展望について、自社の取組みも交えて述べる。

 

13:50~14:50  講演4:「建築鋼構造における接着接合の可能性」

        北海道大学 岡崎 太一郎 氏

建築鋼構造の接合部は,一般的に,高力ボルト摩擦接合や溶接による板要素のせん断接合、引張接合、引張・せん断接合で構成される。こうした接合部に接着接合を用いた場合,部材の二次曲げや板要素の変形,あるいは継手板の変形が原因で,接着層に剥離応力も生じる。建築鋼構造での使用を想定して,せん断・引張り・剥離に対する接着接合の基本性状を総合的に把握する目的で,一連の実験を実施した。また,接着接合による,実際的な接合部の載荷実験も実施したので,これまでに蓄積した知見を紹介する。

 

14:50~14:55  休憩

 

14:55~15:55  講演5:「船舶用CFRPプロペラの接着接合構造に関する研究開発」

        ナカシマプロペラ株式会社 山磨 敏夫 氏

弊社は船舶用プロペラの製造メーカである。プロペラの材料は一般的にアルミ青銅鋳物である。2007年からプロペラのブレードをCFRP製にするための研究開発を行い、現在では商船、調査船、漁船等向けにCFRP製プロペラが搭載されている。これら搭載船では、燃費改善、船内振動改善などの効果が得られている。地球温暖化対策として船舶からのCO2排出量の削減が求められ、CFRP製プロペラもそれを解決する手段として期待される。本講演では、大型船に向けた接着構造のCFRP製プロペラの研究開発状況について紹介する。

 

15:55~16:10  休憩・会場設営

 

16:10~17:10  5人の講師を交えたパネルディスカッション

        ファシリテーター:東京科学大学 関口 悠 氏

 

17:10~17:15 閉会挨拶

 

※シンポジウム終了後、17:30から技術交流会(会費:税別2,000円、当日徴収)を

 開催いたします。多数のご出席をお待ちしております。

※プログラム、講師等は変更することがあります。こちらのサイトでお知らせいたします。

 

■参加費(消費税別):

構造接着・精密接着研究会 企業会員:1名無料、2人目から10,000円/人

構造接着・精密接着研究会 団体会員:1名無料

構造接着・精密接着研究会 個人会員:無料

日本接着学会会員(構造接着・精密接着研究会非会員):20,000円

構造接着・精密接着研究会、日本接着学会、共に非会員:25,000円

※日本接着学会の優待券は使用できません。

※領収書は振込受領書をもってかえさせていただきます。 

 

参加費のお支払い:

有料の方には、後日、請求書を郵送いたします。ご入金は銀行振込でお願いいたします。

 

■申込締切:11月19日(火)17時

 

■申込方法:下記のお申し込みボタンからお申し込みください。

  

※天災またはその他やむを得ない理由により開催を中止(延期)する場合がございます。その場合は当サイトにてお知らせいたします。